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話し合いましょう 京都アートカウンシル代表 藤森哲朗


師走・極月(ごくげつ)・月(ろうげつ)・晩冬と心なくとも忙しく感じる年の暮れです。「しはす」という言葉は、平安時代でもはっきりしなかったようです。

人は誰でも筋肉を使わないと体は錆びてしまいます。人の心も開かないと錆び付いてしまいます。感動する感性も、日々感じる訓練が必要です。体にはビタミンやたんぱく質などの栄養を、心には感動という栄養を、そして脳には良い油と、筋トレならぬ脳トレです。いささか歳を取るとぼけ防止にと、暖ったり・数えたり・歩いたり・クイズなどしたりと、と同時に想も良いとのことです。 

 難しくなく、普段の忙しい生活にかまけて(感けて)、イライラして自分を見失ったりしがらですが、普段の普通の行動に一瞬でも感ける(かまける)、つまり集中するだけのことです。

呼吸に集中するとか、今開こえる音に集中するとか、脱想とは雑念から普通に戻ること、一瞬で切り替えることで、目の前の現象を楽しむことだと。心配もストレスもなくなる、皆さんも独自の眼想をやりましょう。

今、展覧会のあり方やり方を、今一度考えたいと思っています。コロナで、密になったらいけないと叩き込まれ過ぎたので、原点に戻って、【人間とは、展覧会とは】と問いたいです。

 所詮、人間は個なる存在で、個の探求です。しかしこの世は一人では生きられず、その個が集まり集団になり社会をつくっています。会も展覧会も皆で成り立っています。大きな団体になればなるほど、お金で成り立っています。それが社会というものです。展覧会の入換出展示などは、業者が画一的な作品を担っているし、会場も業者仕様です。「そんな画一的な世界だけがアートじゃない」と、もっと純粋に個の作品至上主義としては、より良い本来の展覧会になってほしいと考える次第です。

 そのためには、やはり皆さんのご理解とご協力が必要です。展覧会をやると、「作品さえ出せばよい」と思う人もいるかも知れませんが、作品に限らず表現はどこまでも個々の責任です。本来は展示など本人の責任で行うべきですが、やむを得ず、便宜上誰かが行っていることもあります。

 本人が無理なら責任者にはっきり伝えるか、代理人を立てるかです。はっきり自分の意向を伝えれば良いことです。知らず知らずに人のご好意やご良心に甘えてしまっているところがありはしないか。原点に戻って、皆が理解しあえるルール作りとか話し合いが必要かと思うこの頃です。

(わぁわぁ?言いましょう、脳トレのためにも!)

世の中いろんなことが、なぁなぁで進んでいってしまっています。今一度、自分の足元、京都アートカウンシルのあり方も含め、原点に戻って話し合いをしようではありませんか。

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